熊谷−葛西臨海公園 ロードバイクで自己最長の191kmを走った話

エピソード
スポンサーリンク

今回は2020年2月2日に、僕がロードバイクで自己最長191kmを走ったときの内容を記します。

未知の距離を走ると体にこれまで生じたことのないさまざまな異変が現れました。

特に後半、普段のサイクリングでは現れたことのない体の痛みが生じて本当にキツかったです。

それだけに走り終えた後の達成感もまた大きかったです。

 

2020年2月2日荒川サイクリングロードメインで葛西臨海公園往復

荒川サイクリングロードを中心に熊谷から葛西臨海公園までロードバイクで走りました。

この日は晴天の下、冬なのに暖かい日が続き、花粉もまだ本格的に飛びはじめる前の自転車で走るには最高のコンディションでした。

 

191kmサイクリングスタート!

まずは荒川左岸の広い土手の上を北上します。

この道は荒川サイクリングロードには含まれていないものの、ロードバイクをよく見かけます。

 

2月上旬でありながら暖かな晴れの日の朝ではありましたが、強烈な向かい風の中ひたすらペダルを回し続けます。

はるか前方にそびえる赤城山から吹き下ろす北風、いわゆる赤城おろしと格闘しながら突き進むことが冬の風物詩の一つと考えればこれはこれで趣深いものです。

 

名峰に囲まれた関東平野

視線を東から左へ移していくと、東に筑波山、日光の男体山と続き、正面に赤城山、左斜め前方に浅間山、そして左やや後方には真っ白な雪化粧をまとった富士山とそうそうたる山々を臨むことができます。

 

まるで富士山のようですがこれは浅間山。

 

頭の部分が少し見えているだけでも凛とした存在感を誇る富士山。

デジカメがしょぼいのでこんな感じですが、実際の富士山はキラキラ輝いてそれはそれは美しかったです。

 

天気は晴天問題なし

朝8時前、まだ低い太陽を眺めながら熊谷の荒川大橋を渡ります。

ここまではずっと北上してきましたが、この橋を超えたら今度は南下します。

 

向い風と戦いながらずっとこの瞬間を待っていました。

ここからは追い風に乗れます。

 

先ほどまでの強敵、赤城おろしを今度は味方につけてグングン加速します。

追い風に乗って時速30キロ台後半での高速巡航。

本来なら時速40キロオーバーいけそうでしたが、あまり調子に乗ると帰りがツラそうなのであえて速度を抑えます。


 

今日はじめての水門、玉作水門を通過します。

荒川沿いにはたくさんの水門があります。


 

目の前に見えるのが日本一長い水道橋、荒川水管橋です。


 

右側に改装中の吉見総合運動公園の管理棟が見えてきました。

 

20年8月3日現在、改装は完了しています。

当時は土手の反対側に広がるテニスコートも昨年の台風19号で水没し閉鎖中でしたが、こちらも現在は使用できるようになっています。

 

管理棟の中ではパンやどら焼き、カップラーメンなどの軽食が売られ、飲み物の自動販売機もあります。

最近は自転車部品なども売られていて、ロードバイク乗りのたまり場となっています。

僕もここで缶コーヒーを飲みながら、備え付けの埼玉新聞を読むのがちょっとした楽しみになっています。

 


 

右に見えるのは鳥羽井沼です。

追い風ビュンビュンで突き進みます。


 

前方に上江橋が見えてきました。

左に荒川、右に入間川が流れ、あの橋の先で合流します。

橋の上は国道16号です。

あの橋を渡って荒川の左岸へ移動します。


 

上江橋から見た富士山です。

あまりの美しさに自転車をとめて撮影しました。

ちなみに今回ほとんどの写真が走りながら撮影したものですが、危険なので真似しないでくださいね。


 

西遊馬公園内のクネクネした道を進みます。


 

あの治水橋をくぐるとその先道が細くなります。


 

右側にはゴルフ場が広がります。

台風19号の影響でフェンスが倒れていますが、ゴルフ場は営業してました。

“ゴルファーの皆さん、頼むからこっちに打たないでくださいね。球が当たったらシャレにならないから^^;”


 

昨年の台風19号の影響が色濃く残り、アスファルトの上に泥が積み重なっているサイクリングロード。

油断すると轍にタイヤがとられてコケるので通行には十分注意が必要です。

(20年8月3日現在、道路の泥は取り除かれ、快適に走ることができます。)


 

アスファルトが剥がされ、ハート型の水たまりができていました。

自然の力の凄まじさを感じます。

(20年8月3日現在、きれいに修復されています。)


 

ここだけは真夏の炎天下でも涼しい竹林の間の道です。

ただし、竹の根っこがはびこり路面が凸凹なので走行注意です。

ちょっと前にアスファルトを敷き直して平らになりましたが、再び凸凹が目立ち始めています。

竹の力は凄まじいですね。


 

秋ヶ瀬のサーキットではたくさんのカートが走り、遠くまでエンジン音が響き渡っていました。


 

台風19号の影響で閉園中だった秋ヶ瀬公園です。

現在は全面開放されています。


 

右に秋ヶ瀬公園を見下ろしながら先へ進みます。


 

秋ヶ瀬橋を渡り、再び荒川右岸へ移ります。


 

朝霞水門の前を通過します。


 

荒川サイクリングロードを南下します。


 

隣接するグランドでは野球やサッカーを楽しむ親子で賑わっていました。

マラソン大会も行なわれていました。

道路上ではたくさんの人の往来があるので通行には十分気を付けなければなりません。


 

いったんサイクリングロードを離れて土手の上に上がり、新荒川大橋を右折します。

なぜなら・・・

 

家を出てからここまで約3時間半、83kmを飲まず食わずできましたが、さすがに空腹がしんどくなってきたので、寄り道してコンビニを探します。

すぐ近くにセブンイレブンがあってラッキーでした。

後で知ったのですが、この橋は新卒で入社した会社に勤務していた時、毎日バスで通っていた橋でした。

30年近く前の話で正直全く覚えていませんでしたけど。


 

荒川と隅田川を仕切る岩淵水門です。

この水門を流れる水が隅田川になります。


 

周囲の道路が臨海ぽくなってきました。


 

真っ正面にスカイツリーが見えているのですが、写真では分かりにくいですね。

この辺りを走るロードバイク乗りは速い人が多く、わりとよく抜かれました。

抜かれると気分が悪いですが、帰りのことを考えると無理は禁物なので渋々見送ります。


 

堀切駅前通過

この堀切駅って何線なのかずっと気になっていましたが、今回調べてはじめて東武伊勢崎線の駅であることを知りました。

だからなんだという話ではありますが。


 

低い橋を電車が走ります。

ここにくるまでに橋を走る電車をたくさん見てきました。

子供の頃は電車大好き少年だったので、このような光景を目にすると今でも心が躍ります。


 

前方に清砂大橋が見えてきました。

あの橋を渡ります。


 

ここを右に入ります。

過去に何度か通り過ぎているだけに、覚えていた自分を褒めたい。


 

道なりに進みここで左側に入り、橋の上へ上がります。


 

これが清砂大橋です。

歩道が広くてとても走りやすいです。


 

清砂大橋からの眺め。

視線の先に見えるのが首都高速湾岸線です。


 

さあラストスパートです。


 

目の前には東京湾が広がっています。


海なし県民なので、海を見ただけでテンション爆上がり!

疲れも吹っ飛びます。

 

今回の目的地、葛西臨海公園到着

ようやく本日の目的地、葛西臨海公園に到着です。

熊谷からここまで約3時間半でした。


 

葛西臨海公園から見る富士山も美しかった。


 

園内では北海道から来たという大道芸人がパフォーマンスを披露していました。


 

この開放感がたまりません。

空も広いです。


 

家族連れで賑わう園内電車を眺めながら、

 

ホットドックと

 

唐揚げをいただきます。

ガツンと食べて帰りに備えます。


 

あまりのんびりしていると帰りが暗くなってしまうので、お昼過ぎに葛西臨海公園を出発しました。

向かい風の洗礼を受け気持ちが萎えますが、まだまだ序の口。

先はまだまだ長い。

 

帰りは来た道を戻るだけ。


 

向かい風の中、重いギアを踏んでいました。


 

最初のうちは調子が良く、前を走るロードバイクを次々に追い越していましたが、


 

やがて腰に痛みが現れはじめました。

こうなるともう嫌な予感しかしません。


 

最初のうちは腰だけだった痛みが・・・


 

背中、肩、首へと広がっていきます。


 

それはやがて激痛となり、耐えられずに自転車から降りてストレッチ。

ガチガチにかたまった首をゆっくりと回します。

ガチガチにかたまった両肩をグルグル回します。

ガチガチにかたまった背中を大きくのけぞらせます。


 

こうしている間に先ほど追い越した人たちが次々に追い抜いていきます。

切ない。虚しい。


 

その後も肩こりや背中の痛みが続き、たびたびロードバイクから降りてストレッチを繰り返しました。

体感的には寒さを感じなかったものの、もしかしたら冷えがあったのかもしれません。

次に走ることがあればホッカイロを持参した方が良さそうです。


 

もしかしたら歳のせい?

いや、歳のせいにしちゃだめですね。


 

日頃の体調管理ができていない証拠かな?

これを機に見直さないとまずいかも?


 

最近は運動といえば自転車だけ。


 

もっといろいろ考えないといけない時期に来ているのかもしれませんね。


 

どうにも痛みがひどいので西遊馬公園で自転車を降り、地面の上で横になりました。

 

横になって見上げた空は、本当にきれいな青空でした。

うとうとしてきます。

あやうく眠りに落ちるところでした。

 

早めの時間だったらそれもよかったかもしれませんが、この時間に寝てしまったらうちに着く頃には真っ暗になってしまうかもしれません。

ライトは持参してなかったので、なんとしても暗くなる前に帰宅しないと危険すぎます。

 

しばらく横になっていたらだいぶ痛みが和らぎました。


 

喉が乾いて仕方なかったので、本田エアポードに寄りました。

以前あったはずのベンチがなくなっていました。

昨年の台風19号で流されたのか?

近くの柵の上に座ろうとしたら、壊れる恐れがあるので座らないでくださいとの注意書きがありました。

 

ゆっくりできる場所がなくなってしまったのでなんとかして欲しいものです。

 

喉の渇きを抑えるには個人的には苦めのコーヒーが一番です。

おかげでここから先、喉の渇きはおさまりました。


 

春には美しい桜のトンネルになる吉見のさくら堤を越えて、


 

その先の鋭角を右に曲がります。


 

竹林に沿って続く道を進むと、


 

荒井橋に至ります。


 

荒井橋を渡って帰宅。

満身創痍の中、なんとか日没前に無事帰宅することができました。

やれやれ。

 

今回の走行実績

サイクルコンピューターとストラバで計測していた走行距離の比較

サイクルコンピューターはタイヤで距離を測り、ストラバはGPSで距離を測っています。

 

サイクルコンピュータストラバ
走行距離191.28km191.21km

191km走って差がわずか70mってすごくないですか!

これが今回一番の衝撃でした。

 

走行記録

出発6:44 帰宅16:29

所要時間 9時間45分

内走行時間 8時間28分

平均時速 22km

最高時速 46km

総走行距離 191km

 

最後に

とあるロードバイク店の店主の言葉を思い出しました。

「荒川サイクリングロードは人が多くて危ないから走らない。」

 

帰り道、草野球で賑わうグランドの脇にちょっとした人だかりがありました。

近くにはロードバイクが一台転がっていました。

 

そのすぐ近くにロードバイクに乗っていたと思われるサイクルジャージを着た高校生くらいの男の子が顔から血を流して道路に座り込み、その周りを野球チームのユニホームを着た大人や子供たちが取り囲んでいました。

 

原因は分かりませんが、スピードの出るロードバイクに乗るときは常に安全運転を心がけなければなりません。

これからもずっとロードバイクを楽しむためにも安全第一でいきたいものです。

 

ロードバイクに乗るようになって14年たちますが、1日で191kmもの距離を走ったのはこのときがはじめてです。

正直アラフィフでこんなサイクリングができるとは思いませんでした。

そこは素直に自分を褒めたいと思います。

 

ただ、200kmの大台に乗せられないところがいかにも自分らしいなと感じました。

僕としては100kmも190kmも大して変わらない。

正直200という響きが欲しかったです。

 

次回は200kmに挑戦してみようかな。

コメント